四季を楽しめない

「四季が楽しめる」。日本のいいところの一つらしい。春夏秋冬で表情を変える日本列島、的な表現。お洒落かよ。

 春が苦手です。花粉がもう。目と鼻と喉が真っ先にやられる。新生活、基本ワクワクする気持ちになれるけど、体がついていかない。基本外に出たくなくなる。泣いちゃうし。マジで花粉きついし、「この世から花粉をなくす」をテーマに事業を立ち上げたスタートアップがもしあれば数億円出資したい。数億円手元になくても、数億円出資したい。

夏は好きです、でも苦手です。テンションは基本高い。山、川、よりやっぱ海。バーベキュー、花火、ビール。ええじゃないか。でも暑い。そして駆け込んだカフェの冷房、だいたい強すぎる。便利さを追求する余り、人類は圧倒的な寒暖差に苦しむようになった。愚かだ。そのせいで、夏は基本体はだるく、基本疲れている。

秋、アイラブユー。また後述するよ、待っててね。

冬もやっぱり苦手。何より寒い。死ぬほど寒い。恋愛に縁が全くなかったわけではないけど、クリスマスも別にそんなにテンションが上がるイベントではない。お正月ももうお年玉なんてもらえないから、別にもういい。スキーやスノボなどのウインタースポーツの趣味も、残念ながら持ち合わせていない。

四つの季節のうち三つが苦手なんて、僕は本当に日本人なのだろうか。秋しか楽しくないのだ、もはや。秋はいいぞ。何より過ごしやすい気温。みんな秋が好きだから、テンションが高い。みんながテンション高いと、僕も楽しくなる。夜の公園でスピッツの楓を聴きながらお酒が飲めたりする。最高だ。

だからこそ今の時期、この気温が一生続くことを毎年祈ってる。でもどうせ無理っぽい。この国は「四季を楽しめる」日本人を求めている。

 くそが!!!!