嗚呼、華金

1ヶ月前くらいに5時起きの生活に切り替えた。最初の数日は朝のルーティーンに「ブログを書く」を追加していたが、結局続かず。朝の早い時間は頭がぼーっとしているため、ごはんを食べて、シャワーを浴びて、本やネット記事を読みながらゆっくり脳を起動させていくことにした。

 ブログは続かなかったけど、相変わらず早起きは続いている。朝早起きをしていると「ちゃんとした人間」というラベリングをしてもらえる。早い時間に起きるため、夜早い時間に眠くなり、予定を入れずに22時台に寝ているため、実は5時に起きることは容易である。そんな難しいことをしているつもりはないのに褒めてもらえる早起きって素晴らしいです。

今日はべつに「早起きのススメ」みたいな話を書きたいわけではない。したい人はしたらいいし、したくない人はしなくてもいい。むしろ朝早起きするメリットとして、「LINEやメールなどが動かない」「交通機関を利用している人が少ない」ことからストレスフリーな時間を過ごすことができるというものがあり、みんなが早起きになったらこのメリットは消えてしまう。個人的には早起き人口はあまり増加してほしくない。

こんな生活に切り替えて、正直付き合いは悪くなっていると思う。飲みに誘われてもよっぽど会いたい人じゃないと行かないようになったし、自分から飲み会を設定することほとんどなくなった。一人でいる時間が圧倒的に増えた。一人、とても楽しい。

もちろん、誰かとパーっと飲みたくなることはたまにある。そういう時に誘える友人は神戸にも大阪にも東京にも、ごくわずかいる。それでいいのだ。大学時代は、今よりもっと頻繁に会っていた友人が学年問わずたくさんいたし、誘われたら絶対に乗るスタンスを死守していた。べつにそのスタンスを否定するわけでもないし、むしろそのおかげで得たものはたくさんあった。よくやった、当時の俺。

こういう生活時間で生きるようになり、金曜日の過ごし方に革命が起こった。僕は「華の金曜日」という言葉が大好き。いわゆる華金、TGIF(Thanks God It's Friday)である。1週間頑張った末に毎週必ず訪れるボーナスタイム。うまくいった1週間なら勝利の美酒を飲めばいいし、その逆なら反省を込めて一杯やってもいい。全国民の飲酒量が圧倒的に増える曜日、それが金曜日。Instagramのストーリーも、金曜日の投稿は華やかで派手で元気なものが多い。

フリーランスに華金は関係ないと思う人も多いだろう。土日も仕事するじゃん、と。たしかにする。でも金曜日を一つの区切りにするという感覚は、小学校の時から染み付いているし、クライアントのみなさんも平日しか仕事をしていないので、自ずとそれに合わせて平日はよりセカセカ労務に励むことにしている。なので、ワタシ、今も華金ダイスキ。

さて、生活時間が大きく変わって、老人みたいなタイムラインで生活する僕の華金はどうなったのか。相変わらず気分はものすごく高揚しています。昨日も18時に仕事を終え、コワーキングを出て、下りのエレベーターでORANGE RANGEのチャンピオーネを聴いた。向かった先はそう、自宅です。部屋着に着替えて、ストックしているハーパーでハイボールを作り、飲みながら調理。調理中に2杯、食事中に1杯、食後に2杯。溜まっていた洗濯物を片付け、部屋の掃除をして、入浴。そしてYouTubeで千鳥の番組を観て、最近買った小説を少し読んで就寝。最高でしたよそりゃ。

Instagramでよく気取った人間があげる「#丁寧な暮らし」に大量のハイボールを添えて過ごすのがオレ流の華金になりました。もちろん、飲みに出ることも今後はあると思う。でも、昨夜感じた多幸感は忘れないようにしたい。毎週深夜3時まで飲んでタクシーで帰宅していた留年時代、サラリーマン時代の僕からすると、圧倒的な革命だと思う。でもたまには昔に戻って派手にやりたくもなると思うので、その時は乗ってきてね少数の友人のみなさん。