夏が来た

最高で最低で気持ちよくて不快な季節、夏。とにかく暑いよ。家に帰って、クーラー付けっ放しにしていたことに気づいて、「電気代が…」というネガと「家気持ちいいぃぃ」というポジが同時にやってくる、そんな季節がやってきた。

夏と言えば、海!花火!バーベキュー!ナイトプール!パシャパシャ!な時代を生きているわけだが、どうも毎年夏っぽいことにフルコミットできていない。学生時代はプラックNPOで活動していたし、なんだかんだクーラーの効いた家で出不精になってしまうし。社会人になったらなったで、慣れない仕事に勤しんで休日返上で働いてしまうことが多い。あと大抵金がない。とか言いつつ、少し涼しくなってきた9月には「今年もいい夏だったなぁ〜」とか満足げに言いながら、次の夏を待望している。不思議。

そんな不思議が今年もやってきたわけだが、夏っぽい予定は特にない。コロナのせい感もある。強いていうならバーベキュー。毎年「バーベキューマン」というコンビ名でM-1グランプリに出ていることもあって、バーベキューの話はよく来る。来週の土曜日に開催されるらしい。今年入って2回目だ。

バーベキューってなんとなくではあるが、進んでいくうちに明確な役割分担が生まれてくるよね。食材を切る人、肉を焼く人、足りなくなったお酒を調達してくる人、たくさん食べる人飲む人。最後の役割は、ただしく言うと役割ではない。どの役割にも能動的になれなかった人間が、怠惰の末にたどり着くポジション。ちなみに僕はだいたいそこに当てはまる。ほんで片付けちょっと頑張る、罪滅ぼしに。バーベキューに参加するたびに、周りの好感度を少しずつ下げていっている、そんな僕だ。

花火大会もそんなにしっくりきていない。福岡、神戸とまぁまぁ有名な花火大会が開催される地域に今まで住んできたものの、そんなに参加したことはない。当時付き合っていた彼女が誘ってくれて、行くけど人が多くて途中で帰りたくなって。花火までの待ち時間が暇だから出店で死ぬほど食べて。太ったかなぁ…なんて心配していると夜空の大量爆発が始まっている。なんとなく感動はするけど、1年に何回も行くことは絶対にしない。

海もプールも、微妙。誘われたら行く、くらい。泳げないわけじゃないけど、ぽっこり出たお腹に恥ずかしさを覚える年齢でももはやないけど、能動的に「海で泳ぐ」という選択肢を取る気が起こらない。海行こうぜ!となると、だいたい水着を持って泳ぐ勢と、パラソルの下でだらだらしたい勢の2つの勢力に分かれる。僕は圧倒的に後者、前者の友達を微笑ましい目で見ながら日陰で酒を飲むことが多い。父か。

とまあこんな感じで、具体の夏イベントに落とすとあまりテンションは上がらないけど、僕は夏がとても好きだ。実はめっちゃ好き。全体感が好き。6月頃には、毎年自分専用のサマープレイリストを作るくらい、到来を楽しみにしてる。

わかりやすいイベントに思い出はそこまでないが(参加回数がそもそも少ない)、7月から9月の間に思い出がたくさん詰まってるんだろう。「汗ばむ背中」「ムンムンとした熱気」「眩しすぎる太陽」「ビーチボール膨らまし頭クラクラ」、ここらへんの夏キーワードに直結するエピソードはたくさんある。

言語化する必要なんてない、夏は魔物が棲んでいる。そんな風に思いながら、クーラーガン冷えのタリーズでブログを書いている。

みんな熱中症に気をつけてね。