進化は続く

今日のお昼、友人らと松屋に行った。久しぶりに復活を遂げた奇跡の限定メニュー「ごろごろ煮込みチキンカレー」を食しに。


たしか前の提供期間は2019年の春頃だった気がする。6年の大学生活を終え、晴れて社会人となり大阪のとあるベンチャーに入った僕。先にオチを言うと6月末には体調を崩し精神を病み、7月末には退職をするのだが、僕はこの短すぎるサラリーマン生活を鮮明に覚えている。そう、ごろごろチキンカレーの提供期間と見事に被るのだ。


慣れない集団生活、目標管理、上司からのプレッシャー、逃げ込んだ喫煙室、金曜の深酒、ごろごろチキンカレー。天引きされる社会保険料や税金、微々たる手取り額、終わらない仕事、日曜夜の絶望、ごろごろチキンカレー。常に横にはごろチキがいた。 


2019年の自分は、若すぎた。世間を知らな過ぎた。あと、大学生でいる期間が長過ぎた。そりゃ適応できない。当時狂ったように食べていたごろごろチキンカレーは、絶品なのはもちろんだが、ストレスへの緩衝材のような要素もあったかもしれない。だからあんなに大量に食したんだと思う。


そこから少しは社会に揉まれ、この日本社会という舞台でどう立ち振る舞えばいいか、少しはわかるようになってきた。ストレスも当時ほどは全くない。そんな自分が食べた約2年ぶりのごろごろチキンカレー、引くほど美味かった。松屋の企業努力には、誰も敵わない。進化は続いていくもんだ。